徐志摩[1897~1931]は、20世紀近代中国新詩運動の代表的な詩人、浙江省海寧出身。
英、米両国で政治・経済のほかに近代詩などを学び、帰国後、「詩鐫(しせん)」「新月」を刊行し、新詩運動に尽力。
波希民(ボヘミアン)詩人として、英米、日本などを放浪し、北京文壇の寵児として数々作品を発表しました。
代表詩集は「志摩の詩」「翡冷翠の一夜」など。
「再別康橋(さらば、ケンブリッジ)」は徐志摩中の代表的な詩作の1つで、中の名句「轻轻的我走了(そっと ぼくは去ってゆく…)」は
淡いタッチで描き出したクールな一面をもって、今でも若者の間で人口に膾炙しています。
留学先のケンブリッジでの思い出を「再別康橋」として発表した後、36歳のとき飛行機事故で落命。
恋多き放浪詩人の最後が飛行機事故で、ドラマチックを絵に描いたような生涯の中、魅力溢れる詩を書き続けました。
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